富山県は米の栽培に適した土地で、水も土壌も豊かな場所。
そんな中にあって、富山市婦中町にある長沢という地は、元々米の栽培に最適な土地とは言えなかった。どんなに水管理をしっかりとしても、おいしい米を作るのには不向きな土だった。
だから長いあいだ、思うような米を作れなかった。

土は米の栽培にとって最も重要なもの。
水ももちろん大事だけれど、その水を蓄える土は米づくりの命。

悔しかった。
先祖から受け継いだこの地で、誰もが「おいしい」と思える米を作りたかった。

自然が相手だ。簡単にはうまくいかない。
だから隣同士、手を取り合って長沢営農をつくった。
何年も何年も土を耕し、土を肥やし、学び、話し合い、おいしいお米の土になるように、丁寧に根気強く手をかけ続けた。

今、この地の土はおいしいお米を育ててくれる。
嬉しい。
「おいしい」と胸を張って言えるお米が届けられるようになった。

でも、まだ満点ではない。
まだまだ満足はできない。

これからも、土と米と向き合っていく。
ねいの地から、あなたの元に満点のお米を届けられるように。